DEBの診断は、症状を適切に管理し、将来のリスクや合併症に備えるための第一歩となります。また、症状の原因がわかることで不安が薄まり、今後何が起こりうるのかを把握することにつながります。DEBによる傷は、どれも慎重な対応が求められます。傷の大きさにかかわらず、感染症やがんなどの合併症を引き起こす可能性があるためです。
DEBはがんのリスクを高めるおそれがあります。
7型コラーゲンが正常に働かないことで、皮膚の外側(表皮)と内側(真皮)の層がはがれ、水ぶくれや傷が生じます。DEBによる傷は、時間が経過すると、扁平上皮がん(SCC)を発症する可能性があります。
SCCは、他のEB型と比べて、DEBと診断された人に多く見られます。
また、SCCは潜性(劣性)栄養障害型表皮水疱症(RDEB)であれ顕性(優性)栄養障害型表皮水疱症(DDEB)であれ、傷が大きくても小さくても、治った傷でも再発した傷でも、発生する可能性があります。
扁平上皮がん(SCC)は、皮膚がんの一種です。
リスクが高い
DEBと診断された人は、一般の人に比べてSCCを発症するリスクが高いとされています
若年での発症の可能性
DEBの患者さんは若い年齢でSCCを発症することがあり、高齢になるほどリスクは増加します
多発性腫瘍
DEBのある人に見られるSCCでは、複数の腫瘍ができることがあり、皮膚以外の部位にも広がりやすい傾向があります
DEBのある人は扁平上皮がんを早期に発見できるよう、定期的に経過を観察し、検査を受けることが重要です。
DEBは皮膚以外にも影響を及ぼす可能性があります。
水ぶくれは、口や喉、腸など、体内の臓器を覆う上皮組織にも生じることがあります。
目の問題には、感染症や視力低下や視力喪失などがあります
口や消化管の傷は、嚥下障害、消化不良、栄養障害、便秘の原因となることがあります
ミトン状の変形-手や足の指の癒着
開いた皮膚の傷からの感染
排尿トラブル
貧血-鉄欠乏、慢性疾患、開いた傷からの出血による赤血球数の減少
DEBの負担は、日常生活のさまざまな活動に影響を及ぼすことがあります
医療チームによる積極的なケアは、このような問題を把握し、適切に対処するのに役立ちます。
DEBかどうかを知ることは、あなたや大切な人はリスクを認識し、適切な治療を受け、将来に備えることにつながります。
DEBとともに生きる人や家族と触れ合い、知識や経験、サポートを分かち合いましょう
DEBとともに歩むすべての方へ。あなたがひとりではないことを、どうか忘れないでください。
Not all blisters are the same. Could yours be DEB? Ask your doctor about a genetic test for DEB